会社では常に様々な問題が発生します。多くの場合は現場対応で済みますが、時には部署や会社全体で対応しなければならない問題も発生します。
緊急の場合は、まずは関係者が集まって対策を考えることになりますが、「修正措置」としては妥当でも「是正措置」としては適切とは言えません。
「社長の教祖」「日本のドラッカー」と呼ばれた経営コンサルタント「一倉定」の著書に、問題解決の考え方として”意思決定の五段階”が示されています。経営層や幹部が問題解決を実践する際の参考になる考え方ですので、少しアレンジしてご紹介します。
- 問題を正確に把握する
何ができていないのか、何が発生しているのか、現状を具体的に把握する。 - 原因を調査し、根本原因を特定する
複数の原因が絡み合っている場合もあるが、根本原因をつかむまで調査する。 - 対策を複数列挙する
既成概念にとらわれず、考えられるだけの対策を列挙する。 - 対策を決定する
メリット・デメリット、利害関係者への影響度、コストなどを検討し、対策を決定する。 - 結果を確認する
予測通りか、もし誤りがあった場合は原因は何かなどを検討し、次の対策を考える。
いかがでしょうか。
社内で「問題対策会議」を開く際に、上記の1.~3.を報告者に義務付けることにより、有意義な議論ができる会議に生まれ変わるのではないでしょうか。
ぜひ実践してみてください。